たげりの短冊

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読書

2023年に読んで良かった本

アンナ・バーンズ『ミルクマン』主人公を含め具体的な名前がある登場人物はいないけれど、全員がキャラ立ちしててちゃんと読めてしまう大長編。NetflixにあるDerry Girlsが好きな人には特におすすめ。 ミルクマン 作者:バーンズ,アンナ 河出書房新社 Amazon …

サリー・ルーニー『ノーマル・ピープル』

英語のリーディングが苦手なくせに、知っている名作の簡略版を読むのは面白くないので原書から読み始めた。KindleのWord Wiseという機能を使っていてもたぶん8割ぐらいしか理解できてないし、6割ほど読んだところで挫折した上に図書館で邦訳を見つけてしまっ…

ディー・レスタリ『珈琲の哲学』

『珈琲の哲学 ディー・レスタリ短編集 1995-2005』 読書で世界旅行 5冊目《インドネシア》2023年2月28日~3月2日 Slowlyという手紙を交換するアプリで出会った方に紹介して頂いたディー・レスタリの作品。彼女はほかにもMia ArsjadやLuna Torashynguについて…

『わたしのペンは鳥の翼 アフガニスタンの女性作家たち』

読書で世界旅行 4冊目《アフガニスタン》2023年2月9日〜17日 この本はダリー語やパシュトー語からの重訳だが、だからこそ日本にいる私もこの短篇集を読めているのだと思う。印象に残った作品は沢山あったけれど、短篇集なので作品1つ1つにあれこれ書くのは…

アンナ・バーンズ『ミルクマン』

原題 : Milkman読書で世界旅行 3冊目《北アイルランド》2023年2月13日~15日 19世紀以前の本を読みながら歩く「私」はそのせいで近所を怖がらせているらしい。ある時、その読み歩きの途中「ミルクマン」に声をかけられ、それを皮切りに「私」に指一本触れな…

2022年に読んで良かった本

ラリーン・ポール『蜂の物語』蜂版『侍女の物語』とも言われる小説で、蜂の生態にかなり興味が沸いた。日本語版の装丁がとても美しいのも推す理由。 蜂の物語 作者:ラリーン・ポール 早川書房 Amazon イリナ・グリゴレ『優しい地獄』社会主義の国だったルー…