たげりの短冊

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サリー・ルーニー『ノーマル・ピープル』

英語のリーディングが苦手なくせに、知っている名作の簡略版を読むのは面白くないので原書から読み始めた。KindleのWord Wiseという機能を使っていてもたぶん8割ぐらいしか理解できてないし、6割ほど読んだところで挫折した上に図書館で邦訳を見つけてしまったので全部読んだのは日本語でだった。なんだよ。

読書で世界旅行 6冊目《アイルランド
2023年5月1日~2日

全体的に、スクールカーストや社会的階層(Classってまとめたらいいのかな)とメンタルヘルスの話だったのかな。Marianneは実家がMansionで、若いシングルマザーのConnellの母はそこで家政婦として働いている。

アイルランドでのプロム的な行事はDebsって言うらしい。こういうことを本を読んで知れるのめっちゃ楽しい。

2人がトリニティ・カレッジに入れている時点で「ふつうの人々」ではないだろと思ったけれど、それ故に様々な小説や映画に言及している所が好き。私は先に映画とかドラマを観てしまったから、ジェーン・オースティン『エマ』を何も知らずに読めるConnellが羨ましい。

もっとジェームズ・ボールドウィンの著作が日本語で簡単に読めると良いのだけれど。

家庭では母の無関心と兄の暴力に遭い、高校ではイジメられ、大学では彼氏に殴って欲しいなんて言うMarianneが心配すぎるし、高校の頃に目を付けられた女教師に加害されるConnellの描写があるので、読む人によっては良くないかもしれないということは書いておく。

愛読書には向かないけれど、時々思い返すことも今後あるかもしれないタイプの小説だった。ロレインが好き。ドラマも観たい。今はどこで配信されているのだろう。情報求む。

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